「もう、同じ後悔はさせたくない。」
Card-Sanは、ある一軒のお店が閉店したのをきっかけに生まれたサービスです。
あの日の出来事が今でも私の原動力になっています。
すべては「WEB集客」との出会いから
もともと私は、ECサイト運営と店舗のWEB集客を手がけていました。集客の仕組みを作ることで、小さな店舗が劇的に変わっていく。その瞬間が、たまらなく好きでした。
そんな中で出会ったのが、「アプリ」という集客ツール。デジタル会員証、スタンプカード、プッシュ通知——美容院や整体院のような1対1で顧客にサービスをするビジネスとの相性は抜群に見えました。
私はある会社のアプリ販売代理店として動き始めました。
導入直後の「好評」が、やがて「不満」に変わった
最初のうちは好評で、オーナーさんたちも喜んでくれました。 でも時間が経つにつれて不満もできてました。 料金が高い、更新がめんどくさい、使わない機能が多いなど… 。
ただある程度の成果は出ているので、「もっと使いこなせば良くなる」と信じて、私は説明を続けました。
現場から上がってきた声
- 月額料金が高くて負担が重い。
- アプリの内容を自由に変えられない。
- 使える機能が限定的。
- アプリの運用に時間を取られる。
- 新規集客には役に立たない。
そのお店は、5年契約の途中で閉店しました
ある日、アプリ契約中のオーナーさんから連絡が来ました。「来月お店を閉めることになりました」と。私は突然の報告に驚きました。そしてオーナーさんが一言、
「閉店しても、アプリの支払いは残るんですよね… これが結構キツイですね」
その方は私を責めませんでしたが、静かな声で、ただそれだけを確認してきました。
私はその言葉が1日中モヤモヤと頭に残りました。申し訳ない気持ちもありながら、閉店の原因は自分には無関係だと… 色んな感情が交錯しました。
ただ翌日には、元請け会社に全ての業務を引き継ぎ、そのアプリの代理店を辞めることを決めました。
「あなたが作ってよ」という一言
ある日、サロンのオーナーさんと話をする中で、アプリの話題になりました。 私は既存サービスの良い面も悪い面も知っていたので、あれこれアドバイスをしてたところ、
「そこまで色々分かってるなら、御社でアプリ作ってよ。
月1万円以内で使えるなら、うちも入れるから」
と言われました。
確かにそのオーナーさんの言いたい事はわかりますが、正直私はかなり消極的でした。
開発には時間も、想像を超えるコストもかかる。うまくいく保証もない。でもその時、あの閉店したオーナーさんの静かな声が浮かびました。 「もう同じことを繰り返してはいけない」と思い、新しいサービスを開発することを決めました。
既存サービスを研究して気づいた「本当の問題」
開発に向けて、まず現場のオーナーたちに徹底的にヒアリングをしました。同時に、既存のアプリ作成サービスを調べ尽くしました。そこでわかったのは、既存サービスは決してぼったくっていたわけではなかったということ。それなりに適正な機能と価格設定だったのです。
つまり、「既存の仕組み」のままで安くしようとしても、限界がある。同じ設計を模倣しても、同じコストしかかからない——。発想を根本から変えなければならないと気づきました。
行き詰まった私がアメリカで見つけた「ヒント」
解決策が見つからず、悶々としていたある日、アメリカの知人とビデオ通話をする機会がありました。お互いの近況を話すなかで、知人が自分のスマホに入っている1つのアプリを見せてくれました。そのアプリには、地元の複数の店舗が登録されていて、それぞれの店舗の会員証やクーポンが、すべて一つにまとまっていました。
「こういうの、日本にはないの?」何気ない一言でした。私は直感的に「これだ!」と思いました。 さっそく調べてみると、それが「ポータル型アプリ」という仕組みだとわかりました。この仕組みなら、コストを抑えながら、複数の店舗が機能をシェアしつつ、それぞれの個性を出せる。「高額・高機能・導入に手間がかかる」という三つの壁を、一気に崩せると確信しました。
開発会社に逃げられた、あの日のこと
予想はしていましたが、そこから全てが順調!という訳にはいきませんでした。 今だから笑って話せますが、途中で、開発パートナーに着手金を持ち逃げされました。詳細は省きますが、警察や弁護士にもお世話になりました。なんとか着手金は回収できましたが、当時は本当にキツくて、もう開発を辞めてしまおうと何度も思いました。それでも諦めなかったのは、ヒアリングに協力してくれたオーナーたち、そして閉店してしまったあのオーナーの顔が浮かんだから。彼らの「声」に応えるものを作らなければ意味がない。そう思って、また動き出しました。
そして、Card-Sanが生まれた。
現場のオーナーたちの声を1つひとつ拾い上げながら、Card-Sanは完成しました。無料で試せて、店舗運用や集客に必要な機能を、低価格、ノーコードですぐに始められる形で。 万が一お店が潰れても、月々の支払いが残るようなサービスにはしない。お客様が1、2人来るだけで、月額料金は回収できる。それが、私たちが”最低ライン”だと決めていましたが、ようやく形になりました。
最後に。
ここまで読んでくださった方は、きっと今、お店の集客や運営で何かを変えたいと思っているはずです。正直、店舗向けのWEBサービスは、機能や売上規模に対して高額なものが多いと感じています。私自身、代理店としてそれを売りながら、ずっとそのことが引っかかっていました。 だからCard-Sanは、現場のオーナーさんたちの声を大きく反映したサービスにしました。今までのやり方を変え、新しいことを始めることは簡単ではありません。面倒で、100%うまくいく保証もない。それでも「何か変えよう」と思えた時点で、あなたはすでに一歩前に踏み出しています。今の状況を良くしたい。でも何から手をつければいいかわからない。そんな日々を送っている方の、小さな味方でありたいと思っています。